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  • 2019.05.31 Friday
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A day in the life of a Termite lab

Development 誌のブログサイトで、研究室紹介の記事を載せて頂きました。

 

"A day in the life of a Termite lab"

 


兵隊シロアリの大顎を伸ばすダックスフンド遺伝子:環境要因と形態形成を繋ぐ

 

ついに!シロアリ兵隊の大顎を伸ばす遺伝子を同定した論文が Development 誌に掲載されました。北大時代のS君の仕事が中心ですが、現・院生のO君がリバイス時の追加実験を頑張ってくれ、なんとか受理・掲載にまでたどり着きました。

 

思えば約20年前に始めたシロアリのカースト分化のエボデボ研究。当時からやりたかったのはこういう仕事だったように思います。学生の頃からの憧れのジャーナルに載せて頂き、感無量です。

 

Termite soldier mandibles are elongated by dachshund under hormonal and Hox gene controls

 

しかも、リサーチハイライト(注目の研究)として別途記事に取り上げて頂きました。

 

dachshund allows termite mandibles to soldier on

 

プレスリリース資料(日本語解説)はこちら。

 

兵隊シロアリの大顎を伸ばすダックスフンド遺伝子:環境要因と形態形成を繋ぐ

 

Hodo Dac


汎甲殻類の表現型可塑性を調節する幼若ホルモン

昆虫と甲殻類を合わせて汎甲殻類と言いますが、それらの間では共通した内分泌機構が表現型可塑性の調節に関わっています。とくに幼若ホルモンが重要な働きをすることは古くから知られておりましたが、最近では様々な分子生物学的手法により、その分子機構が色々と明らかにされてきました。

 

北大時代から書いていた総説論文でしたが、ようやく日の目を見るときが来ました。


Miura T (2018) Dev Growth Differ 

Juvenile hormone as a physiological regulator mediating phenotypic plasticity in pancrustaceans.

https://doi.org/10.1111/dgd.12572

 

 


第 288 回 三崎談話会

下記の通り、第288回 三崎談話会を開催いたします。今回はウミユリ類の発生をご研究されている大森先生にご講演をお願いしました。

参加申込・お問い合わせは、三浦(miu_at_mmbs.s.u-tokyo.ac.jp)または小口(世話人 k.ohgreen226_at_gmail.com)まで。

日時:2018年10月19日(金)17時00分〜

場所:東京大学大学院理学系研究科・附属臨海実験所・セミナー室

講演者:大森紹仁(新潟大学理学部附属臨海実験所・助教)

懇親会: 18時30分〜

【講演要旨】

大森紹仁(新潟大学理学部附属臨海実験所・助教)

「ウミユリ類から探る新口動物の体軸の進化」

 棘皮動物は一般的に幼生では左右相称、成体では五放射相称の体制を示す。発生の過程で体軸が大きく変わるため、そのパターン形成の仕組み、および幼生、成体それぞれの体制と他の新口動物の体制との進化的関連性を明らかにすることは、新口動物における体軸の進化を考察する上で重要な課題の一つである。ウミユリ類(有柄ウミユリ、ウミシダ)は現生棘皮動物の中で最も祖先的な体制を残すが、その飼育・発生の難しさから、進化発生学的な研究は近年まであまり行われてこなかった。本講演では、ウミユリ類の飼育・発生の現状について紹介するとともに、多くの動物で体軸に沿ったパターン形成に関わる遺伝子群のウミユリ類発生過程における解析結果を報告する。


第285回 三崎談話会

下記の通り、第285回 三崎談話会を開催いたします。
参加申込・お問い合わせは、三浦(miu_at_mmbs.s.u-tokyo.ac.jp)または小口(世話人 k.ohgreen226_at_gmail.com)まで。

皆様のご参加をお待ちしております。

三浦徹
東京大学大学院理学系研究科・附属臨海実験所

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【第285回 三崎談話会】

日時:2018年4月19日(木) 16時〜
場所:東京大学大学院理学系研究科・附属臨海実験所・セミナー室
講演者:松本忠夫、岡田泰和
懇親会: 18時30分〜

「歩行するクジラ」を翻訳して
松本忠夫(放送大学客員教授、東京大学名誉教授)

日本人にとってクジラ類は食料、工芸物、燃料、肥料にするなど、古来とても関心が深かった動物である。現在では国際的な協定によって大型クジラの捕獲が停止されたが、日本各地での水族館におけるイルカショー、またクジラウォッチングなどで親しまれている。クジラ類の祖先は約5000万年前の始新世にいたマメジカのような陸生で植物食の偶蹄類である。それが水辺へ進出してわずか800万年間で、歯クジラ、鬚クジラのような動物食の水生動物へと進化した。中には、恐竜を含めて地球上に出現した動物のうちで、最も大きな種も生じた。ダイナミックな進化をとげたわけだが、その進化のプロセスや要因は、 Thewissen著の「The Walking Whales(2014)」という単行本で、古生物学、解剖学、運動生理学、発生学、分子生物学などの多方面からみごとに説明されている。私はその本に感動し、それを和訳し、「歩行するクジラ」として今年の3月に東海大学から出版した。本講演において、その内容の要点および関係した学問の背景を説明してみたい。


社会的相互作用によるアリの活動性と活動リズム制御
岡田泰和 (首都大学東京,理学部,動物生態学研究室)

地球上の生物にとって,昼夜や潮汐など,外部の周期的環境や,エサ資源,協力者や交配相手など生物学的・社会的環境に応じて活動性・活動リズムを調節することは普遍的な適応現象である.アリなど,真社会性の動物は,繁殖に特化した女王と育児などの仕事を遂行するワーカー(階級・カースト)が高度な分業を行う点が大きな特徴である.こうした社会性昆虫では集団(コロニー)レベルでのパフォーマンスを最適化するような選択圧が働くため,カースト役割ごとに多様な行動を示す.そして,行動が異なるもの同士が集まって,コロニーの生産性・持続性を増していると考えられる.本講演では社会行動の時間生物学的な側面に注目し,アリの分業においてどのような活動性の多型が見られるのかを紹介する.一般に,繁殖を担う女王は,羽化直後は交尾を行うため巣外活動を行うが,交尾後はほぼ一生,地中で産卵のみを行う.こうした“繁殖モード”に入った女王には常時産卵し続けるような選択圧が働くと考えられている.一方,ワーカーは育児や採餌など,担当する仕事の内容に応じてさまざまな時間の使い方をすることで,育児やコロニーの成長を最適化できると考えられる.我々はトゲオオハリアリ(Diacamma sp.)という,順位によって女王役とワーカー役が決定する単型(形態のバリエーションがない)のアリを対象にした研究から,1)女王とワーカーにおける活動リズム多型の発達,2)育児内容によるワーカー概日活動性の可塑的変化,3)巣仲間間での社会的相互作用による活動リズムの制御,を見出した.講演では,これらの活動リズムの変異性がどのような相互作用によって作出され,どのような適応的意義を持つのかについて議論したい.

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三崎談話会 HP
http://www.mmbs.s.u-tokyo.ac.jp/research/MiuraLab/mmbs_seminar.html
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