polyphenism

エコデボ研究日誌
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ゲノム情報を用いた動物界全体の系統

今日出た4/10号のNatureは表紙が魅力的.
nature100408

ゲノムワイドな情報,具体的にはESTの情報,150遺伝子,合計39.9Mbを用いて21の門にわたる動物の系統を示した論文が出たため,この表紙となったようです.

Dunn CW, et al. (2008) Broad phylogenetic sampling improves resolution of the animal tree of life. Nature 452: 745-749.

これまでの分子系統では後口動物の単系統性は支持されていなかったようであるが,今回の解析では支持された...などなど,これまでに議論されてきた様々な系統に関する問題に有力な方向性を与えているようだ.

なじみのある動物達の近傍(つまり節足動物のあたり)だと有爪動物(カギムシ)はやはり節足の姉妹群となり,緩歩動物(クマムシ)はその外側にくる説が支持されている.(((節足+有爪)+緩歩)+線形)または((節足+有爪)+(緩歩+線形))かはモデルによって結果が違うみたい.しかし脱皮動物 Ecdysozoa の単系統性は支持されているようだ.また今回の結果はMandibulata (昆虫+甲殻+多足)の単系統性は棄却している.

他にも色々面白そうなポイントがありますが,興味のある人はどうぞ読んでみてください.

いずれにしてもこういうレベルでの系統解析ができる時代がいずれ来るとは予測してました.究極的には全生物の全ゲノム配列を用いればそれ以上のことは無いわけですからね.そういう時代もいずれくることでしょう.
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Dunn CW, et al. (2008) Broad phylogenetic sampling improves resolution of the animal tree of life. Nature 452: 745-749. こちらに三浦さんの解説があります. 節足動物近辺では,脱皮動物(サポート弱い),有爪+節足,節足の単系統性がそれぞれ支持されてお
動物界系統 | 六脚類の系統進化メモ | 2008/04/11 9:37 AM
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